チーズはどこへ消えた? 『変化』について
こんにちは、ponpippiです。
今回は、
『チーズはどこへ消えた?』(著:スペンサー・ジョンソン)
を読んでの感想や、考えたことについてお伝えします。
紹介
この本は1998年に発行され全世界で2800万部以上を売り上げた大ベストセラーです。
本書はApple、メルセデスベンツ、IBMなど多くの世界のトップ企業が社員の研修テキストとして使用しています。
最近ではロサンゼルス・エンジェルスの大谷翔平選手も、この『チーズはどこへ消えた?』が愛読書であることを明かしています。
内容は寓話がメイン、かつ100ページほどで簡潔にまとまっているので、読書の習慣がない方でも気軽に読むことができます。
あらすじ
あるところに2匹のネズミと2人の小人がいました。
彼らは毎日チーズを探し求めて迷路の中を走り回っていました。
ネズミは単純な頭脳しか持っていなかったのですが、小人は賢い頭脳を持っていました。
それぞれの方法で迷路を探し回っていたある日、チーズステーションCという場所で大量のチーズを見つけました。
それから、ここでチーズを毎日たらふく食べる生活が始まります。
ネズミは毎日朝早くから、せっせとチーズのもとへ向かいました。
しかし小人は頭が回るためチーズの近くへ引っ越し、昼過ぎにゆっくりとチーズの場所へ向かうようになり、自分たちは一生安泰だと安心していました。
そんな日々が続いたある日、チーズステーションCからチーズが突然姿を消しました。
そこでネズミと小人は、それぞれに違う行動を起こします。
ネズミはチーズを見つける前の生活にすぐに戻り、チーズ探しを再開しました。
しかし小人はこれまでの快適な暮らしが忘れられず、またチーズが無くなったことを認められず、チーズステーションCを離れることはできませんでした。
小人は「ここに居ればまたチーズは戻ってくるはずだ。」と信じて待ち続けましたが、いつまで経ってもチーズは戻ってきません。
そんなある日、1人の小人は思い立って新しいチーズを探しに旅立つ決意をしました。
しかし、もう1人の小人は頑として動こうとしません。
果たしてネズミは、小人は、新しいチーズを手に入れることができるのでしょうか。
感想・意見
さて、この物語での『チーズ』は我々の生活に置き換えるとどのようなものに当たるのでしょうか。
成功、自由、健康、お金、平和など様々な解釈ができます。
そしてチーズが無くなるということは、それまでの状況が『変化』するということです。
変化の大切さについて、そしてその変化に迅速かつ柔軟に対応することについて教わりました。
「つねにチーズの匂いをかいでみること。そうすれば古くなったのに気がつく」
「古いチーズに見切りをつければ、それだけ早く新しいチーズがみつかる」
この言葉が私の心に響きました。
失ったものばかり数えても意味は無く、自分に残されているものや自分に出来ることは何かを考えることが大切であると気づかされました。
誰しもが人生の新しいステージに立ち、挑戦をします。
こうした変化が求められるとき、困難にぶつかったり挫折してしまったりと、挑戦にはネガティブな結果がつきものです。
しかし我々が今後人生の新しい一歩を踏み出すとき、この物語が必ず背中を押してくれます。
失敗をしてしまってもそれを受け入れ、楽しみながら試行錯誤することで新しいチーズを手に入れることができます。
目標達成への道中を大いに楽しむことで、もしかしたら目標よりも大切なものが見つかるかもしれませんね。
この物語には、読む人それぞれに解釈の仕方があり、また同じ人でも読む時によって解釈が変わってくるものだと感じました。
5年後、10年後、20年後にもう一度この本を読んでみて、自分がどう感じるのか非常に気になるところです。
皆さんも機会があれば、この本を是非手に取ってみて下さい。
チーズを求めるネズミと小人が、必ずあなたに何かを気づかせてくれるはずです。